DIST.15 「アニメーションで差を付ける演出とデザイン」 - connpass で登壇してきました!
ほかの登壇された方が「ガチのアニメーション・演出をしゃべる」とのことだったので、僕は実際のアニメーション術よりも、演出制作者のマインドとおもしろプレゼンに重きを置いてました。
スライドでは極端な言い回しをしてる部分があるので、テキストで補足をしていきますね。
おもしろプレゼンした動画も公開されているのでどうぞ。
では以下からスライドです。
過激な言葉を使ってますが「愚直ではなく、クレバーにやること」。それがここでの「いい加減にやる」です
このセッションではマインド(アニメーションの価値と演出)と、具体的な方法論(80点をかんたんに取る)を説明します
フロントエンドと言われる領域はだいたい経験してきました
代表的な仕事
- Yahoo Japan! Search for 3.11 検索キーワードビッグデータビジュアライザ
- 2014 Flash
- TOYOTOWN AMIDA DRIVE
- 2014 JS, CreateJS, AngularJS
- Panasonic NEYMAR JR. CRAZY SKILLS
- 2015 ThreeJS/WebGL
- VR RealData Baseball
- 2016- Unity, VR
プロの投げるボールって、実はデータ化されてたりします。ボールの軌道が3次元の座標だったり、回転だったりがきちんと取れてたりします。それをVRでビジュアライズ + 実際に打ったり捕ったりできるというところが、そのへんのVR野球ゲームとは一線を画するものです。
- 与沢が秒速で稼ぐようです
- 2014 CreateJS/WebGL
ここからはプライベートワークです。FPSを表示するやつを与沢でやってみた、というものです。
PDCAを高速に回せるものです。スマホ対応で指でめちゃくちゃ高速にPDCAを回せます。
今日のプレゼンのために与沢をVRにしてきました。口から札束が出ます。めちゃめちゃ楽しいです。
コンテンツの価値はアニメーションのよしあしだけでは決定されない
弊社にはこのような意識の高い発言をする人間が複数います。バスキュール社内では熱い議論がしょっちゅう行われているのですが、僕が初めてこの場面に遭遇したときは、衝撃をうけました。作るからにはちゃんとやるんです。
僕がハンバーガーボタン→☓ボタンにトランジションするやつを作ったあとにツイートされていたので、これはこれで衝撃でしたが、いまとなっては「自分のやりたいことでバリューを出す」という基本的な話だったという認識です。内発的動機からくるやつのほうがバリューがでるってやつですね。
アート的価値とは、LyricSpeakerのような「モーショングラフィックスそのものがプロダクトの価値の大きな部分」というものです。
ここまでがマインドの話です。「価値とはなにか?を常に考える」というマインド。
ここからが実際的な話。
補足: 「80点でいい」と言い切っちゃってますが、僕はちゃんと90点は取りますよ!あと、100点なんてものはこの世には存在してません。見たことがない。
時間とクオリティは正比例ではなく、二次曲線みたいな感じ。50点まではすぐにいけるけど、90から100点の間は莫大な時間がかかります。そもそも今あるヒト・モノ・カネ・時間で100点に到達できるのか?
分解するとこんな感じ。イージングはExpoにして、根性出しとけばだいたいいける。まあ、誇張してますけどねwww でも、けっこう真理ついてません?
時間も金も有限。だからこそ、必要なものにただしくリソースを割く。
アルファ、ポジション、回転、スケール、マスク。これを完璧にできるほうがむしろ好ましいとさえおもう。ただ、突き抜けるためにはそれ以上のすごみが必要にもなる。
この案件については、以前、自分のブログに書いているので参考に…。
Back, Elasticはセーフ。というかよく使う。Bounceはスベリ芸をしたいときに使う。
これもブラーで被写界深度もどき、ミュージックビデオっぽいカメラの動きだったり、ライトをくるくる回したりして、かっこよくしている
ポストプロセスで被写界深度 + Bloom + カラコレなどで、自分好みの色に仕上げる。
時と場合によるんですけどね。開発終盤のギリギリな状態になったら、優先順位つけるとおもいます。そういう経験から学び、やるべきポイントを先に抑えて道筋を立てるのが吉。
最初にも書きましたが「クレバー」にやることです。愚直はダメ。
根性でブラッシュアップ。根性で先にAPIつぶして、根性で演出ブラッシュアップ!
thaさんとかmountさんとかが90点以上のひとびと。いまからそこに殴り込みにいけるのか??
- 0-1: 発明タイプ
- 新しい価値や課題を見つける
- その価値を見える化するための高速モック開発能力
- 1-10: 職人タイプ
- 10-100: 大量のひとに届ける製品つくるひとタイプ
- 2ヶ月くらいで消滅する広告案件ではなく、5年続くサービスだと求められることが変わります。
- 超でかいサービス運用だとDevOps能力のほうが求められるとか。
自分にあった場所がきっとあるので、そこを見極めましょう。おれは9年かかりました…。で、わかったことが、初心と一緒でした。つまり、やりたいことなんて、最初に決まってるんです。それを回り道をして、結局戻ってきた。
ま、なんだかんだ言って90点取りたいですよね〜。
何回もいいますが「クレバー」にやりましょう!うぇ〜い!